就労移行支援についてのサービスの詳細と条件や期間、その他もろもろについて前回は解説してきました。
下に乗せておきますので興味のある方は見ていただきたいと思います。
ただ、今回は似て非なる福祉サービスについて紹介していきたいと思います。それが就労継続支援です。就労移行とはまた違う福祉の一つであり、混同しやすいのでこちらで区別をつけていきたいと思います。
就労継続支援はA型とB型という2つが存在します。この二つも非常にややこしいので、この違いを主に今回は説明していきたいと思います。
就労継続支援の概要
まずはA型とB型の違いの前に就労継続支援について大まかに説明していきます。簡単に言えば、障害者を雇用するためのサービスです。
障害者の方は基本的に一班企業への就職が難しいですよね?
障害が理由で働き口がなかなか見つからないというのは、障害者にとっても国にとっても大きな悩みになっています。
ただ、それだととても生活していけないという人もいます。保護者の蓄えだけでは心もとない。なら、障害者の方でも働かなくてはいけません。
そこで福祉サービスとして機能するのが、就労継続支援です。就労継続支援とは障害者に職を提供する福祉です。きちんと障害者でもできる仕事を紹介してお給料をそこで得ることができます。
ただ、そのサービスは変わりませんが2つの種類があり、A型とB型に分かれているということです。その違いも詳しく見ていきましょう。
就労継続支援A型とは?
就労継続支援A型は基本的にB型よりも待遇がいいと思ってくれていいです。イメージ的には働けるけど一般企業への就職がほぼ不可能な人が受ける支援だということです。
A型が対象になる人は?
具体的にA型の対象者を挙げるといかに当てはまる人です。
1) 就労移行支援を利用したが、企業等の雇用に結びつかなかった者
2) 特別支援学校を卒業して就職活動を行ったが、企業等の雇用に結びつかなかった者
3) 企業等を離職した者等就労経験のある者で、現に雇用関係の状態にない者
A型のお給料は?
職場ですからもちろん給料は保証されます。ただ、一般企業への就職と比べるとこちらは大きく見劣りするのは確かです。
年度によって変わりますが、厚生労働省が出している平均月収は6-7万円ほどです。
B型との待遇の違いは?
A型は社会保険への加入が義務付けられていますので、保険料の面では一般就労と変わりません。それにきちんと雇用契約も結んでいますので、社会的な待遇はいいです。
就労継続支援B型とは?
B型についてですが、A型よりも待遇は悪くなります。なぜなら、B型というのはA型での就労も困難な人が受ける支援だからです。なので、よりA型で働く人よりも障害がより重度である人が働く条件だと言えます。
B型が対象になる人は?
就労継続支援B型はどういう人が対象になるかというと以下の通りです。
1) 就労経験がある者であって、年齢や体力の面で 一般企業に雇用されることが困難となった者
2) 50歳に達している者又は障害基礎年金1級 受給者
3) ①及び②に該当しない者で、就労移行支援 事業者等によるアセスメントにより、就労面に 係る課題等の把握が行われている者
B型のお給料は?
A型と比べるとB型は格段にお給料が下がります。月収制ではなく、いわゆるやった分だけのフルコミッション制のような感じです。
平均月収は1~2万円ほどで作業内容は軽作業の内職のようなものです。
A型との待遇の違いは?
A型とは待遇も違って、雇用契約がまずありません。社会保険への加入も難しくなります。というのも作業自体が短時間なので加入させる義務がないことが多いです。
就労継続支援A型とB型の違いについては以上です。
一般就労が難しい人はA型で、それも難しい人はB型になるというところですね。